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http://www.icaro-paragliders.com/images/news/Testbericht%20Cyber%20TE_englisch.pdf
降下手段の操作の正確さに加えて、フルストールの引きの軽さも、SATやヘリコプター、スムーズなサーマルフライトなどでの操作には重要な点となっています。ICARO社では対象パイロットとして初級者でも、運動性に富み高性能で速いが同時に優しく簡単な機体で、スクールを卒業したあともしっかり楽しませてくれるものを求めている層を想定しました。
「構造と設計」
39セルのキャノピーは、EBクラス機の下のほうでよく見られるくらいの5.16という高いアスペクト比を持ち、Mサイズで28.27平方メートルと、やや大きめの設定ながらとても速く飛びます。ダブル チャンバー ダイアゴナル リップ システムによって上方に並ぶラインの数を半分にまで減らす事ができ、3メインライン設定もあってライン数と空気抵抗の削減に成功しました。メインラインは全て同じ長さになっており、パイロットは自分でラインの長さの変化~トリム状態がチェックできます。
前縁には、このクラスでもよく見かけられるようになってきたミニリブを配し、パッキングボリュームと機体重量の削減のために軽量材としてドミニコを使用しています。耐久性を向上させるポルシェ社認定の素材を用いました。Cライザーの後ろ側にはTSO(トリム スピード オプティマイザー)がネオプレンカバーに隠されています。
「離陸特性」
Aクラス機としての期待通り、サイバーTEのキャノピーは楽にレイアウトできます。どのような形のレイアウトであっても、立ち上げ始めで少し上がると翼の全スパンに渡ってしっかりと空気が入って膨らんでくれます。
リバースの離陸も簡単にできます。頭上に上がったキャノピーはひとりでに動きを緩め前へシュートしてしまうことはありません。
ブレーク操作の引き始めはやや鈍く設定してあり、大目の引き幅を使って、ターンは主にフラットで鈍く反応するようになっています。さらに深く引いていくと、ブレークは重くなりサイバーTEはよりダイレクトに反応し、とても小さく回ることができます。Aクラス機としては体重移動を使った操作もとてもよく効きます。
「降下手段」
翼端折り:翼端にはラインが付いていて、しっかりした重さで少しだけつぶれてくれます。
Bストール:サイバーTEでBストールを行うと、はじめは少し重いですが、いったんキャノピーを引き込んでしまうとBライザーにかかる重さはすぐに抜けて長い時間このマヌーバーを穏やかな重さで保つことができます。Bストール中の機体の降下はとても安定しています。
ディープスパイラル:このクラスの機体としてはサイバーTEは、すぐにディープスパイラルに入っていきます。操作を保っていると機体はしっかりと速度を増し平均した沈下率で安定した挙動を示します。スパイラル中の沈下は細かく正確に調整できます。
「まとめ」
サイバーTEは、上級レベルのスクール生の1機目としておすすめで、スクール卒業後も長く楽しむことができます。また、安全技術やフリースタイルの練習機材としてもおすすめです。さらにまた、その軽量設計によって「ウォーク&フライ」にもオススメと言えるでしょう。
さらに詳しくは、
https://www.opa.co.jp/paraglider/ciber-te/