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ウインドテックのオーナーの1人ガブリエル・カナダがリリースしたてのニューモデル・バリを駆り20年ぶりに競技に参戦、
スポーツクラスで優勝!
1st Gabriel Cañada (Windtech Bali)
2nd Carlos Cervilla (Gin Carrera)
3rd Silvio Zugarini (Nova Triton 2)
(ガブリエル・カナダ20年ぶりの参戦記)
スペイン ナショナルリーグ最終戦、多数の有力PWCパイロットを含む80名が参加。 私自身は20年ぶりの大会です。最後に参加した大会はブラジルのキクサーダで、そのときはクオークで200km飛んだものでした。
予定された4タスクのうち実施されたのは2タスクだけ。第2タスクは事故で途中キャンセルとなりましたが、私は無線を付けていなかったのでキャンセルを知らず、エンツォ2やアイスピークに乗るフランス人のグループと一緒に飛び続け、60km強の全タスクを4時間余りでこなしてしまいました。私は第1タスクでもGPSの設定を間違えてしまい、ファスニアのテイクオフまで還ってきたパイロットがわずか10名という中、風車のパイロンを取らなかったのです。まあ、全てが上手くいくとは限らないものです。それでも今回、クラブとスポーツのクラスで優勝できました。貧弱なコンディション、弱いリフトということもあり、アスペクト比が7や8と言ったハイエンドのコンペ機に付いて行くことは、それほど難しくはありませんでした。私のバリのアスペクト比は僅か5.6で、私は別の戦い方をしていたのです。それは時にはかえって楽なものであり、この翼は本当にコントロールが良いので、雲底では常により高くて、グライドで先行されても次のサーマルでの上昇で抜き返すことができました。昔よりもずっと大会の環境が整っていて、地元パイロットのギレルモ、ゴヨ、モンツェにもいろいろとお世話になりました。オープンクラスは1位、2位とスペイン人。ミカ・ディアス、優勝おめでとう。さすが北西スペイン人の血統だね!
( Gabrielからのメール)
Hello Tusne
・・・バリについてですが、これには本当に驚かされました。私はちょうど、今週末にカナリア諸島で開催された大会で優勝したところですが、この機体で7時間、市場で見られるあらゆる機体と一緒に飛んでも、私の結論は変わりません:
・コントロール性
この機体が最も抜きん出ている点は、そのコントロール性です。私は20数年来これほどの機体をテストしたことがありません。ブレークはとても軽く、サーマルのコアにとどまるのがとても楽しいです。これに乗るパイロットは、始めはブレークの軽さに驚くかもしれませんが、すぐに慣れると、もうほかの機体に戻りたくない感じと言えば良いでしょうか。そして、このことが我々にCプロジェクト(カプリ)を変更させ、バリの設計値に基づいた機体開発を始めさせる結果となりました。我々ウインドテック社ではバリと同じ翼断面型を採用する事としました。これは今までの翼厚比が通常16.5%から18%であるのに対して、15%です。ラインの取付ポイントもバリと同じように変更し、この点もまたこの機体の運動性に深くかかわっている点です。
・滑空性能
ライン数の低減と薄翼によって、大会でも多くのCクラス機と同じ滑空比を発揮していました。Bクラス機に対しては、あのC..も含めて全てを凌駕しています。そしてスピードシステムを使わないような弱い条件では、Dクラス機や最新Cクラス機にすら付いていくことができました。もちろん、一度スピードシステムを使って加速されてしまうと、着いてはいけませんでしたが。
・安全性
驚きの一言です。今回の競技でも一度もつぶれを経験していません。荒れた条件の中を53~55km/hで飛んでいても、です。もちろんこれはエントリー機ではありません。しかしゼファーやゼニスに比べて難しいと言う事は無く、実際、私はもっと楽だと思います。