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ウイルスウイング社の生み出す「スポーツ」シリーズのグライダーは、常にスポーツクラスのレクレーショナル高性能グライダーとはいかにあるべきかを明らかにしてきました。スポーツ3はその実績を最高レベルにまで高めました。
スポーツ3の最も際立った空気力学上の進化は、セールと安定システムの再設計にあり、この2つが合わさることで、よりタイトでよりフラットなセールとなり、また、スプログの設定を低くすることができました。セールのネジリ下げが少なくなったことで、高速性能が際立って向上し、高速域でのピッチのバープレッシャーも少なくなりました。またこれらの変化によって、全速度域におけるコントロール性とVG設定レンジが向上しました。スポーツ3はまた、カーボンファイバー製レイキドチップのオプションも用意され、これによって実効アスペクト比を高めて、誘導抵抗を減少させ、低速性能を向上させることができます。
スポーツ3はメインフレームのリアスパーに、新型のチューニング システムを装備し、セールの状態やパイロットの好みに合わせて、セールの張りとコントロール性をより幅広いレンジで最適の調整ができるようになりました。これほど楽に、古いセールを張ったり新しくてまだ堅いセールを緩めたりすることができたことは、今までにありません。VGシステムも再設計され、より楽に引けて、よりVG変化が効くようになっています。また、リアキールがキックスタンド スティンガー標準装備となり、組み立て・分解がさらに楽になりました。
スポーツ3の開発においては、細部に至るまでこだわり、美しい仕上がりとなりました。例えばジッパーの開閉部には折り返しヘムを加えるなど、あらゆる細部において見た目と実用性をともに進化させています。素晴らしい性能の向上と、パイロットの高い評価を得ているウイルスウイング社のサービス支援体制によって、スポーツ3は、スポーツクラスのソアリングの楽しさで、パイロットの期待を大きく上回っています。
スポーツ3には、サブモデルのスポーツ3レースがあります。
【 標準装備 】 | Sport 3 | Sport 3 Race |
カスタムカラー(上下面の全パネル)税別2万相当 | ○ | ○ |
スピードバテン 税別4万円相当 | ○ | ○ |
オールブラックフレーム 税別7万円相当 | ○ | ○ |
キックスタンド キール スティンガー | ○ | ○ |
対紫外線テクノーラ下面セール | × | ○ |
対紫外線テクノーラ上面セール | × | ○ |
レイキドチップ | × | ○ |
価格(税抜き価格) | オープンプライス | オープンプライス |
価格(税込み価格) | オープンプライス | オープンプライス |
各オプション
【*Sport 3 Race では標準装備のオプション 】 | 価格(税抜き) | 価格(税込み) |
前縁パネル1強化ノーマルセール 205MT | オープンプライス | お問い合わせ下さい |
前縁パネル1強化ノーマルセール 240MT | オープンプライス | オープンプライス |
後縁パネル4強化ノーマルセール 205MT | オープンプライス | オープンプライス |
後縁パネル4強化ノーマルセール 240MT | オープンプライス | オープンプライス |
*前縁パネル1対紫外線テクノーラセール UVPXB/W10 | オープンプライス | オープンプライス |
*上面パネル3/4対紫外線テクノーラセール UVPXB/W10 | オープンプライス | オープンプライス |
*下面ウインドー対紫外線透明テクノーラセールUVP2LXB | オープンプライス | オープンプライス |
*カーボンファイバー レイキドチップ | オープンプライス | オープンプライス |
【Sport 3 および Sport 3 Race】 | 価格(税抜き) | 価格(税込み) |
カーボンスピードバー | オープンプライス | オープンプライス |
パネル分割 | オープンプライス | オープンプライス |
色付きバテンポケット | オープンプライス | オープンプライス |
「Wills Wing」前縁ロゴ | オープンプライス | オープンプライス |
ストリームホイールキット | オープンプライス | オープンプライス |
*開発中のスポーツ3−165も間もなく発表予定です。
Sport 3 – 135 | Sport 3 – 155 | Sport 3 – 165 | |
翼面積(㎡) | 12.5 | 14.4 | |
スパン(m) | 8.9 | 9.6 | |
レイキドチップ装備時のスパン(m) | 9.1 | 9.8 | |
アスペクト比 | 6.4 | 6.4 | |
レイキドチップ装備時のアスペクト比 | 6.6 | 6.6 | |
機体重量(㎏) | 24.5 | 26.3 | |
許容吊り下げ重量(㎏) | 61〜94 | 68〜113 | |
WW推奨の裸体重(㎏) | 59〜70 | 70〜98 | |
ダブルサーフェス比(%) | 85 | ||
推奨USHPA技能証 | 3 | ||
Vne (超過禁止速度)(km/h) | 85 | ||
Va(最大運動速度)(km/h) | 74 | ||
Vms(中間重量での最小沈下速度)(km/h) | 30 | ||
分解長(通常運搬時)(m) | 4.7 | 5.1 | |
梱包長(リアスパー分解)(m) | 3.4 | 3.7 |
エル・ペニョン クラシック レース大会において、スポーツ3で飛んでU2C-145やU2C-160と競い合ったが、これは非常に興味深いチャレンジだった。相手となったダニエル・ベレスは、私とほとんど同じ体重で、長年競い合ってきた仲であり、技量レベルも非常に近い。
65km/hで移動中のスポーツ3-155は、U2C-145に対して全く引けを取らない。U2C-160に対しては、65km/hで5kmにおよぶグライド中、U2C-160の方が僅かに良い性能を示していた。ここでは少し遅れをとったが、逆に上昇では少し速く上げることができ、こうして、上昇能力とコントロール性において有利だと実感した。85~90km/hと言った高速域では、ダニエルやほかのU2達には勝てなかったが、私は、85㎏のパイロットにとっては、競技仕様のスポーツ3-155で飛ぶ方が、U2-145で飛ぶよりも良いだろうと思った
スポーツ3-155のコントロール性は、まったく驚くべき! また、レイキドチップも本当に飛びが変わってくる。
2018年3月25日(いつものテストフライトエリア、サンバーナーディーノ山系)リージョナルズ・テイクオフ
GPS速度(対地速度)と風速/風向を使って、飛行速度を割り出す。
GPS速度に10~12mph(16~19km/hのアゲンスト成分)を足すと飛行速度になる。
46~48mph(74~77km/h)で、バープレッシャーは良好で軽い。
グライダーは揺れる感じも無くきれいに真っすぐ飛んでくれる。
飛行速度を50mph(80km/h)台の半ばまで上げる。
今度は旋回を絞ってみよう。
弱くてバブリーなリフトを山際で追いかけられるというのは必要なことだ。
これは本当に楽しい!このグライダーは何でも言うことを聞いてくれ、とても軽い!
この翼なら楽々とタスクをこなせる!
とても良くサーマルに絡み、苦労なく操作できる。
本当にワクワクしてくる!
頑張ったご褒美に、陽の光が四方に広がるサンバーストの素晴らしい景色が見れた!
「デビル キャニオン」を渡りながら、また高速グライドする。
50mph(80km/h)台の飛行速度で、直進性や操作性に一切問題なし。
バープレッシャーは軽く、セールにも全くおかしな感じが出ない。
ここで飛行速度は60mph(97km/h)に達した。
ランディング場へ戻るには遠くなってしまった。
リフトは弱く、しかもアゲンストだ。
これが本当のテストと言うものだ!
アウトランディングしないために、できることを全て丁寧に行う。
また言うが、これはグライダーの実力をテストする素晴らしい方法だ。
まさに、幅の広いVGレンジが威力を発揮する場面だ。
このグライダーは、最低限の操作で本当に素晴らしい働きをする。
今度はVGタイトで、低速でのサーマリング、これも厳しいテストだ。
翼端が落ち込んだりスピン気味になる気配が全くない!
これは本当に安心してクロスカントリーが楽しめる!
もう楽勝だ。
低速でのコントロール性と性能のテスト。
失速ギリギリでも素晴らしいコントロール性と性能だ。
10~12mph(16~19km/h)のアゲンストでほとんどホバリングしている。
この特性を使って、回すことなく上がることができる場面が何度もあった。
うまく降りるためには、自分で体を支えていなければならなくなる。
VGルーズでの急降下高度処理のテスト。
全く揺れる気配がない。素晴らしいコントロール性だ!
テストパイロット冥利に尽きる。さあ、地上に戻ろう。
高速の急降下でのダウンウインドレグも楽々だ。