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クロスカントリー誌にてクレストハーネスのレポートが届いています。
マーカス・キングは2021年の Coupe Icare イベントにて初めてクレストのプロトタイプを見た。
エアバッグとアンダーシートレスキューを備えたリバーシブルハーネスで、Mサイズ2kgを切る重量という、興味深い見通しがあるように見えたのです。
そして、数週間にわたってこの製品をテストをしました。
私が送られたハーネスは(L)サイズで、70Lのアウターリュックサックと合わせて2kg強です。
リュックサックは4つのプラスチックコネクターで固定されており、取り外しが可能です。
この作業は少し複雑ですが、頻繁に行うものではありません。
サイズは3種類あります。40L、55L、75Lの3種類があるので、自分の道具に最適なものを選ぶことができます。
送られてきた70Lのバージョンリュックサックは私のハイキング&フライ装備品を簡単に収納でき、ヘルメットとジャケットを入れるスペースも余裕にありました。このバッグはロールトップで開閉するので、持っていく荷物に合わせてサイズを調整できます。また、両側にはコンプレッションジッパーがあります。
一見、他のバッグと比べるとそれほどテクニカルには見えませんが、よく見ると多くの機能を備えていることがわかります。サイドには2つの大きなゴム製ポケットがあり、バッグの前面にも大きなポケットが1つあります。これらには結束バンドがあり、機材を固定することができます。
また、前面には小さなジップポケットもあります。ショルダー部分には、携帯電話やトラッカーを収納できるベルクロパッチがあります。このベルクロパッチを開くとベルクロフックが見えるので、携帯電話にはループをつけるだけで、ポケットの内側を引っかけることがないのが賢いところです。
ストラップは比較的シンプルな見た目ですが、背中にバッグを固定するのに有効で、使っていて心地よいと感じました。背中にパッドやエアチャンネルはなく、バッグの上部から肩にかけて、肩に重さをかけられるストラップがあればよかったと思いますが、バッグは体にフィットします。
ヒップベルトは、かさばらないようにうまくパッドが入れられています。手を休めるためのホールループはいい感じになっています。
リュックサックからハーネスへの変換はとても安易です。バッグを空け、完全に開くと、インナーバッグが現れます。このインナーバッグが、アウターバッグを収納するリアポケットとなり、余分なキットを持ち運ぶのに十分なスペースが確保されるのです。逆の手順も同様に簡単です。
ハーネスを広げたなら、装着も簡単です。2つのレッグベルトループは、メインのカラビナに接続するのみ。明確に色分けされ、左右にマークされているので、間違えることはない。それ以外は、肩を固定するための高いチェストストラップと、足につけるスピードバー用のゴムループがあるのみです。
シンプルでありながら、安全性と人間工学に配慮したハーネスです。背中を保護する自動膨張式のエアバッグを搭載し、離陸前に形状を維持するためのワイヤーも備えています。その上、シートの下にはレスキューポケットがあります。他のWoodyValleyハーネスと同様、専用のインナーバッグが付属しています。レスキューブライダルはジッパーで隠されショルダーにつながっています。確認し易く安心なところに、適度な大きさのハンドルで掴みやすくなっています。
シートは独立したレッグループで、シートボードはありません。シート高、背面角度、ショルダーストラップ、チェストストラップ幅はストラップで調整可能です。シート高と背面角度調整はロック機構があるので滑らないが、飛行中は調整できないので飛行前に設定する必要があります。
チェストストラップとショルダーストラップは、空中で簡単に調整できます。ショルダーストラップには、バリオ/トラッカー用のベルクロパッチ、捜索救助用のRECCO、ドリンクチューブ用のルーティングがバックポケットの中に付いています。
テイクオフでは、ハーネスが自由自在に動くので、テイクオフするのにはとても簡単です。私はこのハーネスを装着してハイク&フライを何度も行いました。もちろん無風や弱い逆風でのテイクオフも何度かありましたが、失敗も無く、無理無く走ることができました。
空中に出た後は、ハーネスのフィッティングが良く、カラビナの吊り位置が高いので安定した感触が得られます。全体として、私はこのハーネスが快適であると感じ、それなりに長いサーマルフライトに使用しました。背中のサポートは、私が背が高いのでよくわかります。時々、レッグループの後ろの縫い目がわずかに食い込んでいるのを感じましたが、これは位置を移動すれば変わることで、ほとんど気になりませんでした。
ただ、私は背が高く痩せ型なので、ハーネスの(L)サイズと(XL)サイズの中間に位置するため、サイズ感が影響しているのかもしれません。他のハーネスと同じように、自分の体格に合うかどうか試したほうが良いと思います。レッグループの間に短いテープがあるので、脚がバラバラにならず、ハーネスとの一体感が生まれます。
ハーネスをテストしている間、幸運にもサーマルフライトをすることができたので、ブレーク操作と片足からもう片方の足への体重移動の組み合わせでグライダーをうまくコントロールできることが分かった。また、サーマルからグライダーが少しズレてしまっても、ストラップの形状のおかげで、他のレッグループハーネスほどには投げ出されることはなかった。私は、このハーネスが非常に安全で快適であると感じました。
足からスピードバーまで伸縮性のあるコードがついているのがとても良い。シンプルなアイデアですが、かかとでスピードバーを引っ掛けようと、もがくよりも、スピードバーへの取り付けがとても楽になります。さらに重要なのは、スピードバーが硬くないので、風が吹くと簡単に後ろにバタバタしてしまうことです。
ランディング時には、スタンディング姿勢を安易に行い、必要なら走ることもできます。唯一の小さな難点は、レッグループの内側のエッジの大きさで、股が食い込んでしまうことです。
ハイク&フライ用に軽いハーネスが欲しいが、フロントレスキューの煩わしさや、エアバッグの安全性を失いたくないという方に最適なオプションです。バッグを含めても2kg程度で、これだけの機能を備えています。
しかし、リュックサックは、ポケットは充実しているものの、素材やパッドの面で少しベーシックな感じがします。リュックサックのサイズに合わせたり、別のバッグを使ったりできる柔軟性も魅力です。
ハイク&フライに最適ですし、トラベルハーネスとしても良い選択肢になるでしょう。