Congratulations !!! Syuko UCHIDA.
WillsWing【 T2C-136 】
女性パイロット、内田秀子さん（しゅうこちゃん）が、２０１４年４月２６日（土）に足尾から、女子HG国内記録となる１６６kmを飛びました！
おめでとうございます！！！
内田秀子さんのフライトに対して、ウイルスウイング社スタッフからも祝福と賞賛の声が寄せられています。
スティーブン・ピアソンより
「シュウコ おめでとう！そしてレポートと画像、ありがとう！
ウイルスウイング社のfacebookに投稿させてもらいました。
これは素晴らしいフライトであり、ぜひ多くの人たちに知ってもらわなければならないものです。」
From: Steven Pearson
Subject: RE: Japanese Female Record on T2C136
Congrats to Syuko and thanks for the report and photo!
We posted it to https://www.facebook.com/WillsWing
That was an extraordinary flight and certainly worthy of acknowledgement.
マイク・メイヤーより
「シュウコ おめでとうございます。レポートもありがとう。」
From: Mike Meier
Congratulations to Syuko and thank you for the report!
Sincerely,
Mike Meier
Wills Wing
Oz Report にも
http://ozreport.com/18.091.2
内田 秀子 さん（しゅうこちゃん）からのコメント。
4/26（土）足尾～福島市 166km
ハンググライダーを始めて8年の中でも、3本の指に入るくらい自由に飛べた日でした！
（他にも同じように自分のイメージ通り飛べたのは、太田原まで行った日（今までの自己記録）と（板敷スプリングで5位の成績を出した２回だけですね。）
実は公式記録には申請できないので、自己記録として、
心に刻まれたフライトとなりました。
おめでとう！言って頂いた方にはすみません！！
今後は、4/26（土）の自分に負けないように精進したいと思います。
この日は、WELA（We love Ashioの草大会）の日で、
タスクブリーフィングで郡山ゴールの『いいから飛んでいってしまえー』タスクが発表される。
田んぼに水が入り始めているので、ここいらで春は終わりです！
なので、今日は…行くぞー！とフライヤー皆のたぎる思いが醸し出されます。
私は朝が早かったせいで、心地よい疲労感で、
『結構いい日なのかなー。楽しみだなー』とリラックスした気持ちでした。
だいたい気合が入りすぎるといい飛びができないのですが、
今日は、特に気負わず自然体で飛べそうな日でした。
皆がTOする流れの最後の方にTO。
☆クロカンは南風を追い抜いてしまっておりてしまう。
☆VGを引いてガンガン飛ばすより、ずっと回しながら移動する。
というセオリー通りに、自分の好きなゆっくり一人で飛ぼうと
思って急がずTO。
パラも朝から上がっているし、雲も調子よくできているので、
特にプレッシャーなく猿壁であげていく。
初め上がりが悪く、若干時間をかけたが、
足尾山頂あたりから上りが良くなり、問題なく雲底まで。
（怖いので、雲底チョイ下で上げ止め！）
燕-板敷の裏のゴルフ場-雨巻と雲が繋がっているので、そのまま雲を使って
高く、高く高峰へ。
チー様とまゆみさんを後ろから追う形だったので、
二人のコース取りの違いを見つつ、雲のへりを使った最短距離のコース取りをとる。
近づくにつれて、高峰が邪悪！！
これは。。。西側の明るい所まわりでしょー。と思った矢先に
チャッキーさんから西回りと連絡が入るので、流石我が先輩と
思いながら益子側へ。
問題なさそうな空域と思ったが、大粒の雨が降ってきて、
顔が痛い。思いのほか発達しすぎたなー。と思いつつも
バイザーを下げて、体が冷えてトイレに行きたくならないようにと祈る。
直ぐそばに晴れ間があるので、落ち着いて邪悪の雲のヘリで高度を下げないように移動。
基本的に発達し過ぎているので、上がるし、吸い上がる。
パラの皆が、逃げれなさそうな所にいたけど、大丈夫かなあと横目で雨を見ていたら、
（ピカっ！）
ピカだと？？！
飛んでて初めて雷を目の当たりに。。。
見なかった事にしよう。。と思った矢先に、
無線でちー様から雷連絡が。
いやいや。忘れた所だし！！
言っちゃ駄目だし！！
と突っ込みを入れつつ、雄大積雲の綺麗なこと、綺麗なこと。
雨と邪悪な雲と晴れ間のコントラスとがはっきりして、
積雲の上の方がモンブランの上の方の様になっていて、
上げながらひとしきり自然の美しさに感動しました。
積雲のヘリで上げきって北へ。
ここで、山側によるコースと少し西側コースで分かれそうだったが、
生き残ったパラが目の前の雲で上げ始めているので、その下に入る。
発達中の雲で調子よく上がる。結果的に少し西側コースに。
目の前に、丁度雲ができてくるラインがあるので、
追いこさないように、いい所で上げれるように、
VGも半分くらいで、ゆっくりゆっくり北へ。
回さずドルフィンで稼いで楽にすすむ。
烏山到着。
早っ。髙っ。楽っ。
パラ多っ。
チー様発見。
川沿いは雲がないので、チー様を追っかけて東の山側の
雨降りそうな発達気味な雲へ。
灰色の雲の下だと、パラとハングも色味がはっきりでて綺麗―。
チー様が上げきって、ズバッと進んでいく。
おお。素敵。
前方に雲はないので、ゆっくり上げきる。
雲できなかったな。。
さて、黒羽の山までは、ブルーなスポットに。
うーむ。
雲なしで川の西側で上げている人もいるし、ここまで条件いいし、
南風は追いぬいてないので、ひとまず突っ込む。
T2CはVGそこまで引かなくても早いなー。
雲がなくともサーマルに当たる。
これは、いけるな。
心配せず、そこそこのサーマルに当たるまで進む。
黒羽の川の集合地点で何かを感じるが、上げきれず、高度を稼ぎながら山へGO。
雲もあるし、回しながら北へ。
黒羽は、田んぼに水が入っていて、一面湖。
田んぼは、降りれなくなるので残念だが、田んぼに水が入った景色は、
大好きですねー。
薄い薄い膜が地上に張られていて、つっついたら波紋が
どこまでも広がっていくようで、
これを人の営みで行っているかと思うとすごいですよねー。
多分郡山は見えているはずだが。。
どれだろう。。。
さやかさんが迷子になるって言ってたから気をつけないと！
と思っていたらパラがいる！
雲も東の山側の方が上がりそう。
沖は、崩壊していて上がらなそう。。
パラがいるなら合っているかな？と似たようなコース取りで、東の山を越えていく。
うーん。若干山深い。。
でも山を越えたら上がるって言ってたから、こんなものか？
うーん。。
えええっ。パラが90°コース取りを変えた！
やっぱり間違ってたー。
郡山を見つけた時には遅く、既に通り過ぎて後ろに見る形に。。
郡山を超える感動が少なっ。。
残念に思いつつ、北へ。
黒羽とはうって変わって、田んぼに水が入っていない。
荒野のようだわ。
ここから先。。
道が分からない。
山を越えるのか？？
平野を進むのか？？
わかないー。のでひとまず上げる。
皆も見つからない。
視界は足尾より良くなった気がするが、誰もいない。。
山越えた？と無線が入る。
山？山を越えるの？？
どの山？でも山深そうだし。越えるの？
うーー。
もういいや、ひとまず飛びたい所飛ぼう。
間違っててもいいや。回収すみません！
平野を飛ぶことに。
雲はないが、サーマルに順調に当たって、高度を稼いで何なく進む。
少ししたら、でっかい都心部が！
でも都心部の円の外は一面に田んぼが！
シュールや。アニメでよくある光景だ。
ずんずん進むと
（ぴか）
ぴか？
あれは、、、湖だ！
ということは猪苗代湖！という事はコース合ってる！
良かった。
生き残ったメンバーからは、活発な無線が入り始める。
私も誰かと話したいと思っておりました。
丁度話したくなるタイミングなんですね。
猪苗代湖近くからは雲があって、高度2300雲底。
思い出す去年の5/20猪苗代湖に迎えに行ったあの日を。
飛んでたのに、メインランにおりて回収をしたあの日を。
確か、猪苗代の山を越えないといけないって言っていたなあ。。
L/DはぎりぎりOKらしいよな。。。
山の中の降りれる所も見に行ったけど。。。
このまま進むとどん詰まり。
やるなら山越えしかない。
ちらっと山をみる。
山頂…白い。
もっかい山をみる。
雲低くないかな。。。
もっかい山をみる。
無理！
無理！！
ムーさんやゲンキさんじゃないし！
私は先駆者にはなれない！きっと誰かがやるからその話を聞いてから！！！
きっと、今日もかよっぺさんがそこらへんにいるんだろうなー。
横目に見つつ、どん詰まりまで行く事に。
16：00、高度2300M後は距離を伸ばそう。
できる限り上げて、雲の下の下がらないコース取りを飛ぶ。
太陽が下がってきて、黄色というよりオレンジ色の夕方の
暖かい光と、雲の間から薄日が差し込む。
山頂の白い山・田んぼ・夕日が満足感を感じさせてくれます。
夕方の空気は穏やかで、飛ぶには最高ですね。
自分が空を飛んでいる事、宙に浮いている事を
すごい感じさせます。
追い風なので、進む、進む。
また、1つ小さな山を越えたら、大きな町が。
サーマルないなー。
もっと飛びたいなー。
日本じゃなければなー。
チャッキーさんが足尾から16？KMに降りると無線がはいる。これは近い。
降りるグライダーは見つからないが、フライヤーが降りたくなりそうな田んぼを探す。
いたー。一緒の所におりよー。
風も教えてくれて、安心。
広々として、電線もなく、なんて安全なLD！
無事おりました。
チャッキーさんと握手を交わし、良く来たと褒めて貰って、満足。
心地よい疲労感。でもすごく疲れてはいない。
そんなに荒れていなかったなー。
もっと飛びたかったなー。
片付け始めてすぐに、メールがはいる。
まきさん。
何だ？何だ？早っ。
そのまま電話もくる。
どういうこと？
今降りたばっかりなんですが。。
情報社会すごっ。
嬉しそうに電話をくれるので、
こちらもどんどんハイテンションに。
連絡頂いた皆様本当にありがとうございます！
電話で他の情報も頂きました。
磐梯山？越えてる？はあああ？！ まだ飛んでいるのか？
誰か先駆者お願いしますと思ってましたが、本日？本日ですか？
流石元気さん。本日ですよねー。
丁度地主さんが犬の散歩で通りかかり、
いつでも降りていいわよ！と優しく言ってもらいました。
通りかかった人に、茨城からきましたーというと
驚いて、喜んで頂けて何よりです。
帰りの車は、宍戸やんナイトーさんチャッキーさんオータさん
皆、自己記録達成でした！
帰りはナイトーさんの本日の天気予報と、
皆の飛びを聞いて、プレシャスな時間を過ごして帰宅。
10時くらいだったかな？
はやいー。そして、この距離を飛んだのかと思うと感慨深いですねー。
回収のつよしさん！
ありがとうございます。
この日は、山には雲ができ、平地はブルー気味でしたね。
雲がある空域では、
Ｄさんに言われた通り上げながら、次の雲のできるタイミングと距離を見計らい、
ブルーな空域では、
YさんとＣさんに言われた通り、確率論的に上がりそうなコース取りをして、
諸先輩方の通りに飛んだらほとんど、1000mを切らずに高く高く移動できました。
あとは、ゆっくり自分のペースで誰かを気にせず飛べたのが良かったです。
荒れていないから、疲れなかったので、最後まで体力がもちました。
あとは、条件ですね。ビバ、条件。
スピードがないので、ゲンキさん様に良い条件の時間帯に磐梯山に着くのはとても無理そうでした。
大会でのグライドの課題がここにきても顔を見せました。
そして、気合も含めて山越えの事前の準備が足りなかったです。
でも、自分が思った所で上がって、進めて、降りる心配を最後までほとんどしませんでした。
時々こういう飛びができて、忘れられなくて、やめられないんですよね。
他にも色々ありますが、
めっさ長くなったのでこの辺にて。
内田 秀子
