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前作の2.2を含む従来のENC機に対して確実な性能アップを果たしながら重要なポイントはその乗りやすさ。いたずらにハイスペック化する事無く、それを実現したのはICARO独自の誇る数々のテクノロジーと集中的な開発時間。安心して乗りこなせる実戦的パフォーマンスが此処にあります。
ICAROのニューシリーズ『TE:テクニカルエヴォルーション』では、その新技術により目指しているのは軽量と耐久性のハイレベルな両立で、機種的にはトレッキング等に特化した軽量グライダーとノーマル機の中間的なものです。ICARO社では開発カテゴリーを増やさない方針に加え、絞り込んだ1機種に多くの時間を費やし1年以上のテストを繰り返しながら完成度を高めています。そしてCクラスにも待望のマーヴェリック3が産まれました。
*翼の性能を最大限に引き出すTSO(トリムスピードオプティマイザー標準装備、、詳しく見る>>
それはICARO社のパラグライダーラインナップの中で異彩を放つマーベリックシリーズの中でも今までにない素晴らしい後継機です。 最も注目されるのは、EN C カテゴリー機としては優しい離陸特性と安全な飛行特性。新設計のラインと均等な旋回反応によってサーマリングは自由自在。 ICARO開発チームにとってマーベリックシリーズ最新型の開発は、とてもやりがいもあるが同時に困難なものでもありました。前作マーベリック2.2との重要な違いは、その製作技法に見られます:新型翼型、新型基本形、オフセット配置の改良、新しいライン配置、新しいテンション、そして新しいソフトウエア。 3D立体造形によって翼上面にはさらにセールテンションが与えられ、翼型前縁部へのロッドの装備、後縁に追加されたミニリブ、A列の吊り下げ点の後退、ICARO社独自の最新軽量製作技法が注目されます。機体の軽量化によって運動性はさらに増大。パイロットにとってさらにフライトが楽しめセンタリングがより確実になりました。荒れた条件でもマーベリック3なら余裕を持って操作する事が出来ます。
エキスパートパイロットにとっては、平地エリアでのフライトにも魅力的な長距離滑空能力があり、その極めて使いやすい実戦的高性能を持つ最新鋭機、それがマーベリック3です。 マーベリック3で飛ぶ事は、高性能とコントロール性、飛行安定性の素晴らしい融合を感じる事を意味し、EN C クラスの中にあって素晴らしい感性に恵まれた機体である事が解るでしょう。荒れた条件や強風下、あるいは崩れたサーマル相手でも、とても素直で扱いやすい本当のXCグライダーであり、この素晴らしい特性は前世代Cクラス機に対して向上した安定特性によるところが大きいのです。 また一方ではとても弱いサーマルに対しても引き込まれる感じがわかりやすく、狭く小さなサーマルに対してもセンタリングしやすいなど、このクラスの中では大きな進化があり、より高く上昇する事ができます。
マーベリック3は、その全ての技術的要素は最高レベルにまで突き詰められ、極めて高性能でいながら安定していて、楽に飛べる機体が誕生したのです。2.2を含めた従来のCクラスを凌駕するこの機体に投入された重要なテクノロジーは:
最新の高性能翼型はマーベリック3のために高い安定性と滑空性能を狙い、アスペクト比、基本翼形、ライン配置などの技術要素との最高のバランスを追求して設計されました。さらにこの翼型は激しいマヌーバー起動での局部的な荷重に対して極めて安定したものになっています。
基本翼形はあまり重視されない事も多いのですが、これこそグライダーの特性を決定するものです。乱気流中での極めて高い安定性、その素晴らしいコントロール性、間違った操作に対しても比較的穏やかなマーベリック3の反応は、ここに決定付けられています。ハイエンドCとしてはミドルスペックな64セル、アスペクト比6.3のこの美しい基本翼形によってマーベリック3は見た目にも魅力的な機体となりました。
最新のプログラム処理手法により完璧なセールテンションを実現。キャノピーにはシワひとつ無く、各セルは翼上面、下面に対してそれぞれ強くしっかりと張られています。この素晴らしい仕上がりによって、安全性を保ったままさらに性能を高める事ができました。それは飛んだ途端に感じ取る事ができます。マーベリックは通常のフライトはもちろん踏み込んだ高速時にはなおさら、敷かれたレールの上を滑るように飛んでいくのです。
上下面3D立体成形: 目立たないがとても重要なのが、翼上面で一番前にある横断縫いです。上面セール(白線)の長さは内圧で膨らんだ飛行中の翼型上面(青点線)より短くなります。この長さのズレを、赤線で示した絞りによって補正しているのです。さらに、マーベリック3ではこの立体成形を下面側にも採用し、一層の性能向上を果たしました!
2列ラインや純粋な3列ラインの機体では、ブレーク操作によって後列のライン取付け部と後縁との間に大きなコブができやすいと言う弱点があります。このコブの発生は、コントロール性や上昇率をはっきりと低下させてしまいます。(上図の矢印) マーベリックの最初のプロトタイプ機は2ライナーで、続くプロト機は純粋な3ライナーでしたが、最終的には、この3ライン機に補助的なD列ラインを中央 へ加えました。これはブレーク操作時にのみ張るようになっています。こうして3ライン機の長所を全て生かしたまま、ブレーク操作時のコブを解消することに 成功しました。
軽量構造: 最初のマーベリックシリーズ同様に、翼内部で構造材以外の全ての素材は超軽量で耐久性に富むD10ドミニコを使用。さらにマーベリック3では下面にもこのD10を採用しました。こうした軽量化は、限界的な挙動時の特性も向上させています。ICAROでは超軽量に特化したモデルはないですが、1機種に絞り込みながら耐久性と軽量を両立するモデルを各クラスで開発しています。
新型ライザー: A・B・C列ごとに作動時に長さが異なってくるスピードシステムを装備したマーベリック3は最高速度でも極めて安定していて、高速でも高い滑空比を維持するよりフラットなポーラーカーブと高い滑空速度を実現しました。さらに高品質のプーリーによって長距離飛行でも疲れ知らずで踏み続ける事ができます。
異なるセール素材の使い分けによって、マーベリック3は耐久性を犠牲にする事なく軽量化にも成功しています。その機体はMサイズで5.7kgまで軽量化され、全ての他のサイズでも約1kgの軽量化となり、収納時のパッキングサイズにおいても同様の進化が見られます。
入念に設計されたライン配置によって、マーベリック3では高い安定性だけでなく素晴らしい飛行特性と優しい離陸特性を実現しました。
Aライザーは分割されて、リアライザーにはTSOを装備し、フロントライザーには2個のプーリーを持つスピードシステムが取り付けられています。高品質のボールベアリングとライザー設計技術により、スピードシステムの操作は軽く、谷渡りなどの局面がとても楽になりました。 TSOによってリアライザーの長さを適切に調整してより速いトリムスピードを得る事ができ、機体の上限あるいは下限の重量で飛ぶ際に理想的なトリムスピードを得る事が可能になりました。 また、AおよびBラインは他のラインに比べ使用年数につれてより多く伸びてくるものですが、これもTSOによる補正によって、機体が多少古くなってきても離陸特性や飛行特性への悪影響を抑えることができます。 TSOはリアライザーについているネオプレンカバーの下に隠れていて、調整は地上でのみ行い、飛行中に調整が変わる事はありません。TSOの調整には、飛行重量と機体の使用年数に基づいた適切な調整値を用います。
ICARO最新デザインでは精緻な彩りでスポーティーな感性を表現しました。
2015年 カラー
as of: 05-May-2014
MAVERICK 3 | S | M | L | |
---|---|---|---|---|
Class | LTF/EN | C | C | C |
Cells | 64 | 64 | 64 | |
No. Of Risers | 3+1 | 3+1 | 3+1 | |
Weight | kg | 5,2 | 5,7 | 5,9 |
Span Flat (SW) | m | 12,2 | 12,9 | 13,5 |
Aera Flat (A) | m² | 24,0 | 27,0 | 29,5 |
Aspect Ratio | SW²/A | 6,2 | 6,2 | 6,2 |
Span Projected (SWp) | m | 10,2 | 10,8 | 11,3 |
Area Projected (Ap) | m² | 20,7 | 23,3 | 25,4 |
Aspect Ratio Projected | SWp²/Ap | 5,0 | 5,0 | 5,0 |
Take Off Weight Minimum | kg | 70 | 90 | 100 |
Take Off Weight Maximum | kg | 95 | 110 | 120 |
Maximum allowed changelength of Trimmspeed Optimizer (TSO) | cm | 2 | 2 | 2 |
税抜き価格 | 530,000 | 530,000 | 530,000 | |
税込み価格(8%) | 572,400 | 572,400 | 572,400 | |